僕は先生を愛してます
その日は、いつもにないくらい深い眠りにつけた。
翔太に話をし、スッキリした自分がいたのだろう。
カーテンの隙間からは、夏の日差しが照りつけている。
リビングに行くとミチさんが掃除をしていた。
僕に気がつくとすぐに挨拶をしてくれる。
だから僕も言う。
「おはよう。ミチさん」
「今日は昨日に比べて顔色がいいみたいですね」
「あぁ。ミチさんの食事が美味しいから治るのが早かったんだよ」
お世辞ではない。
本当の事を言う僕。
「そう言ってもらえると嬉しい限りです」
シワを寄せてニコッと笑うミチさん。
「あれ?お父さんは?今日は仕事休みだって言ってなかった?」
「急に手術が入ったみたいで朝早くから出かけて行きましたよ」
「そうなんだ・・。ミチさん、今日は俺も出かけるから家でのんびりしてるといいよ」
「はい。ありがとうございます」
ミチさんの笑顔はなぜか心地よく、落ち着ける。