僕は先生を愛してます
―金曜日。


朝早くから耳元で携帯が鳴った。

手に取り、着信画面を見る。

知らない番号だ。


誰だろう・・。
そんな事を思いながら電話に出た。


「もしもし・・?」

「やっほー!あたし!愛だよ??わかるー??」


・・愛・・?



数秒の間に考えた。


「あー。あの時の?で、何?なんか用事??」


「何その態度?冷たいー!」

朝から甲高い声は頭に響く。


「用がないなら切るよ?」


「ちょっと!待って!!この前貸したハンカチ!」


「あー。あれな」


「返して欲しいから逢おうよ?」


「今から?」


「うん!」









しかたなく愛・・とは、この前の公園で待ち合わせする事になった。
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