僕は先生を愛してます
「・・せんせ・・っ?」
開いた口が閉まらない。
「昨日は大変だったんだからね。あなた、酔ってそのまま公園で寝ちゃって。」
・・僕は夢を見ているのか
ぎゅっ―・・・
右手でほっぺをつねる。
「痛いっ」
「何してるの?」
少し離れた場所で先生が不思議そうに言う。
「夢じゃないんだ」
真っ暗だった闇の世界から、急に明るくなる。
・・単純なボク―・・。
「一人で俺を運んだの?」
「誰もいなかったんだから、あたし一人で連れていくしかなかったの。あなたに家を尋ねても、ちゃんと聞かないし・・」
「結構、力持ちなんだね」
先生の顔を見たら、今までの感情が消えていった。
・・不思議なものだ。