僕は先生を愛してます



「先生、俺と約束してよ」


「約束・・?」


「うん。そしたら、家に帰るから」


先生は僕を見上げる。



・・抱きしめたい。



だけど我慢した。


先生に嫌われたくない。



ただ、それだけ。



「俺が小テストで100点取ったら、先生は俺とデートする!」


「はぃい?!」


「問題まだ作ってないんでしょ?!どんな問題作っても構わないから」


ニッと笑う僕。



「じゃぁ、私も約束があるわ」


「先生も・・?」


「もし、あなたが100点を取らなかったら・・もうあたしには近づかないで」


・・そんな約束。

・・絶対負けられない。


「いいよ。はい」


僕は指きりをするために約束を交わす小指を差し出した。


よく小さい子が約束をする時に「~針千本飲~ます」という。


それだ。
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