海にかけた50%or50%


また、今日もあの海に来た。


でも…朱鷺也くんは
こなくて

代わりに来たのは女の人


「あなたが秋菜さん?」

「はい…そうですけど」


なんだろう



「単刀直入に聞くけど…」
「はい」

「朱鷺也のこと好きなの?」

「…好きですけど?」


なんで見ず知らずのあんたに
話さなきゃなんないのよ。


「そう…なんにも知らないのね」

「は?」

「私、朱鷺也の彼女よ」


え…ウソ…。


「だから早く朱鷺也の前から消えて」


ねぇ朱鷺也くん
ウソついたの?


「嘘だと思うなら後から来たら?」


私は信じられなくて

とにかく走った。


.
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