海にかけた50%or50%
ベンチに座っている朱鷺也くん発見!!
「朱鷺也くん」
もっと大き声じゃなきゃ…
私の勘違いだったんだよって…ちゃんと言わなきゃ。
あぁ…。
私って…本当にバカ…。
大粒の涙を浮かべながらも
必死に朱鷺也くんの名前を叫んだ。
「朱鷺也くんっ!!!」
「へっ!?」
私は朱鷺也くんに抱きついた。
自分でも
なにやってんのよ。
って思うけど、
やっぱり朱鷺也くんに触ると安心できるんだ。
「え?…秋菜?!…」
「(笑)動揺しすぎだよ」
「なんで」
「朱鷺也くん…私を好き?」
「え?」
「好き?」
「そんなの…好きに決まってんじゃん…なんだよっ…今更」
「へへ♪…なんでもない♪」
「気になるし…あっ!!…ごめん…いつもの癖で抱いてた…;;」
そう言うと朱鷺也くんが
私から離れた。
私は、また泣いた。
もう、泣かないって決めたのに…。
「朱鷺也くん…寂しいよ」
私は、朱鷺也くんの胸に頭を寄せた。
「秋菜?!…え…もう大丈夫なのか?」
「うん…」
朱鷺也くんは、そっと
だけど強く
私を抱きしめてくれた。
「朱鷺也くんごめんね…勘違いしてごめんねっ」
「なんで秋菜が謝んだよ…。俺が亜美と会ってなきゃ秋菜を助けれて…」
「私は…その言葉で充分だよ?」
「秋菜っ…」
「温かい…」
「次からは…絶対守から」
「うん…」
朱鷺也くんの腕は
やっぱり、安心できるよ。
大好き…。
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