海にかけた50%or50%
次の日
真野が俺の家に来た。
「今日は前みたいのじゃないから安心して」
「あぁ…」
「あのね、あの日私…秋菜ちゃんに会ったの」
「え…」
秋菜に?
「それで私ひどいこと言っちゃって」
「…そっか」
だからあの電話の日、
元気なかったのか?
でもそれなら…
もしかして…
「それから…」
俺の不安と浮かれた気持ちを
押し流すような真野の一言だった。
「秋菜ちゃん…アメリカに引っ越したんだよね?」
ん?
「は?」
「やっぱり…聞いてないんだ」
アメリカ!?
引っ越したって…。
「真野、どういうことだよ!!」
「ダメ…。自分で調べて秋菜ちゃんのことちゃんと理解してあげないとだめだよ」
なんだよ…それ
「丘の上の一番大きな家…」
「は?」
「そこにいったらきっとわかるから」
「意味わかんねぇ」
「じゃあね」
なぁ秋菜…。
どこにいるんだよ。
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