海にかけた50%or50%


手術室の自動ドアが開いたとき遠くから声が聞こえた…。


だんだん大きくなるその声は…


「秋菜っ!!」

「朱鷺也…くん??」


なんで…
なんで、いるの?!


荒い息に
乱れてる髪
半袖に短パン


「ど、どうしたの?!その格好?!」

「走ってきたんだよ。お前のために」

え。私のため??

「俺、言ったじゃん。秋菜のこと応援するって♪」

やばい…涙でそう…

「秋菜…俺がいるから、俺が祈ってるから秋菜の手術は絶対成功する」


「うん…」

「心配すんな…必ず成功するから…」


「うん…でも」


「俺、言ったよな?秋菜の手術終わったら話あるって?」

そういえば…
言ってたね。

「だから秋菜の気力全部使ってでも乗り越えて戻ってこい!!」

朱鷺也くん…

「私、頑張るから」

「あぁ♪」


朱鷺也くんの笑顔…

私忘れないよ。



そして…


「いってきます♪」


私、負けないから。



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