海にかけた50%or50%


白いワンピースをきた女の子が目を閉じて
海に沈んでいきそうだった…

俺はその子を抱えて海の中からでた。


その子は…
肌が白くて…
髪が長くて…
俺は少しだけ見とれていた。


そう、
まるで…
白雪姫のようだった。


その子は
ゆっくりと目を開けた。
でも…
その子は、

すっと起き上がると
また海に向かおうとしていた。

俺はその子の腕を掴んだ。

「離してっ!!」

なんだよこいつ…。
死ぬ気なのか?!


「おまえ…死ぬ気か!?」

「関係ないじゃん!!」


あいつは俺を睨んだ。
目にいっぱいの涙を溜めて。


俺は砂浜にあいつを落とした。

「何すんのよっ!!」


あいつは怒ると
咳がでて
しゃがみ込んだ。


「くす…り…っ…鞄…に…早…く…っ」

俺は急いで
あいつの鞄から薬を出して渡した。



あいつは砂浜の上に寝転がった。
「おーい?」

あいつはまた寝てる。
不思議なやつだなぁ…



.
< 4 / 123 >

この作品をシェア

pagetop