海にかけた50%or50%


それから夏休みにはいって
久しぶりに由奈の家に行ったんだ。


「…正也くん」

「おばさん、お久しぶりです」

「ぇぇ…」

「由奈いますか?」


おばさんの顔は、だんだん
青ざめていった。


「由奈は…亡くなったの」

「は?」

本気でおばさんが言ってることがわからなかった。


「おばさん、どういうこと…?」

「正也くん、由奈はね…由奈はもう‥いないのよっ!!」

おばさんはそう言うと
泣き崩れた。


俺が初めて味わった闇だった。

思考は停止して動けなかった…。


由奈がいなくなってからの俺は、心のない人形のようだった。



でも…そんな俺を変えてくれたのが

秋菜の母さん・・・・・
渚だった。



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