海にかけた50%or50%

お父さんの過去


忘れもしない…あの年の秋の学校の帰り道。


俺は、いつもどうり帰っていた。


「あっぶなぁーい!!」

は?
上から…

「いっ…てぇ」

「いたっ…まぁセーフか」

誰だよこいつ…


「さてと♪」

「おい」

「だっ誰?!」

誰って…こいつ

「人の上に落ちてきてそれはねぇだろ!!」

「あ、あ!!」

「なんだよ!」
「いいから、隠れて」


「お嬢様ー??」


お嬢様??


「お前…」

「あ、あたし、そこの家の娘だから♪」


「はっ!?」


やなやつと逢っちまった…な。


「ってか何で逃げんだよ」

「…だって、あたし病気だから…外にでれないんだもん…外ではみんな楽しそうなのに‥あたしは見てるだけだもん」


病気??


「ちょっと!」
「黙ってろ!!」

俺はソイツの手をひいて
家に行ったんだ。


.
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