海にかけた50%or50%
「名前は?」
「安達正也です」
「正也くんね、今の話聞かせてくれるかしら?」
「はい」
それから俺は
由奈のことを話した。
そしたら渚のお母さんは泣いてた。
「渚…お母さんにはねもう一人子どもがいるの」
「え?」
「由奈は渚のお姉ちゃんなの」
「それってどういうことですか?!」
俺は驚いた。
だっておばさんは
由奈の本当の母親じゃなくて
今、ここにいるのが
由奈の母親なんだろ?!
それから俺は
渚の母さんからいろいろ聞いた。
渚の母さんは、由奈を産んだけど結婚の相手の家にとられて、その人と別れた。
そして渚の父さんと出逢って結婚して渚を産んだんだ。
それからも時々由奈には会っていたらしい。
由奈…
俺なんにも気づいてやれなくてごめん。
「ねぇ?正也くん」
「なに?」
「お姉ちゃんのこと教えて…」
「いいよ」
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