海にかけた50%or50%

苦しい日々


私は夏休みが終わると


北海道に引っ越して
道内で一番大きな大学病院に入院したの。



いよいよ私の苦しい日々が始まった。



「海風さ〜ん、点滴しますね」


毎日、毎日痛い治療に耐える日々。

それでも


「秋菜♪」

「朱鷺也くん///」

朱鷺也くんが

自家用のヘリで
私のいる所に毎週来て、
こうやってお見舞いに来てくれる。


それだけで痛さなんか忘れちゃうよ!



「秋菜少し痩せたか?」

「大丈夫だよ♪痩せてないし」


無理に笑顔を作ってみせる…。

私、どうしたの?


「秋菜、飯食べないのか?」

「お腹すいてないから…」

朱鷺也くん…そんな悲しそうな顔しないでよ…。

「俺、そろそろ帰るな?」

「うん」

ダメだ…。

体が痛い。

次からは、お見舞いもなくそう。
じゃないと…ダメかも私。


.
< 76 / 123 >

この作品をシェア

pagetop