海にかけた50%or50%


「空崎くんの夢はなんだ?」


俺の…夢?


「俺はジュエリーを作って自分の店を持つことです」

俺がずっと抱いてきた夢・・・・・・。

「そっか」


なんで正也さんは
俺にそんな事を聞いたのか

俺はさっぱりわからなかった。



「空崎くんは今年で高校を卒業するんだよな?」

「はい」


「実は、イタリアの俺の友達がメルタっていう会社の会長なんだ」

「メルタって…」

「知ってるのか?」
「はい」


知らないわけない。

だってイタリアのメルタは
世界ですごく有名なジュエリーブランドだ。

しかも、その会長は俺の憧れの人で
その会長の息子がアメリカにいた俺の親友なんだ。


とにかく、ジュエリーの夢を追いかける人なら
誰でも…一度は入社したいと思うとこ。

まさか、正也さんが
会長と友達だったのは驚きだ…。


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