海にかけた50%or50%
「で、そいつが俺の知り合いから会社に1人入れてほしいって」
「え…それは」
「空崎くん…君にイタリアに行ってほしいんだ」
イタリア?!
「俺がメルタの社員になれるんですか?!」
「あぁ。卒業したらそこで勉強も積むといい」
マジ…で?
俺…メルタの社員になれんの?
「あ・・ありがとうございますっ!!」
「けど…行ったら少なくとも5年は戻ってこれないぞ」
「5年…?」
「あぁ。秋菜と離れなきゃ行けないけど…我慢できるか」
「俺は大丈夫ですけど…秋菜が」
「秋菜には俺からも言っとくよ」
「はい…」
「まぁ…まだ時間はあるからゆっくり考えるといい」
「はい」
「話はこれで終わりだ。空崎くんは?」
「あの…俺いつか秋菜とけ‥結婚したいです」
ヤバい…俺、さらっと言っちゃったよ/////
正也さんは何も言わず
笑顔で俺の頭を撫でてくれた。
そして屋上をでる途中立ち止まって
《ありがとな》
そう言ってくれた。
闇の中に光が見えた。
明るい綺麗な光が…。
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