Love Struck in Sea
次の2時間目もとにかく、無視して過ごしてた。

…んだけど。

数学の難しい問題…。
あてられない事だけ願ったのに。

「じゃあっ〜高橋。」

少し睨んだ、優しいとは言えない目が私を見る。


え〜わかんないよ。


でも答えなきゃ。。

答えなきゃ。。


慌ててテンパっていると、隣から小さい声が聞こえる。

「3Xー2N……」

ずらずらと長い文が聞こえてきて、私は聞いたそのままを答えた。

「すばらしい!」
先生は私の事を見て、とてもすごいと言って、褒められた。

私…何にもしてないのに。

隣を見ると、日差しがあたった葉山の顔がなんだか、かっこよく見えて
「ありがとう…」
聞こえるか分からないくらいの声で言った後、すぐ黒板を見た。

顔がなんだろう、熱くなっていくのが分かった。
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