Love Struck in Sea
とりあえず、おもいっきりボールを投げてみる。

ボールはゴールボードに当たって、戻ってきた。

「貸してみ!」

嬉しそうな声で、ボールをとった。

「これは、集中なんだよ。どれだけ自分がそれだけを見つめられるか。」

そう言って、軽くボールを投げた。

ボールはスパッと軽やかにゴールの中に入った。

「はいっ。」

ボールは、また私の手元に。

集中…集中。

「ゴールは自分のゴールだと思え。」

構えたところで、
聞こえてきた。


自分のゴール。

私は、何を目指しているんだろう。

私のゴールには、
何がある?
何が待っている?

私はボールを投げた。

大切な人に想いが届くような気がした。

そう思ったと同時に、ボールはゴールの中にキレイに入った。
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