Love Struck in Sea
一つの大切な物を、
誰かに取られる…
そんな気分。


「もうここには来ないでよ!!」


私はそれだけ言って、その人の前を立ち去った。


その人の顔は見れなかった。

自分が言ってることはおかしい。

誰の物でもないのにね。


誰にも触れてほしくなかった。


ただそれだけだった。


私は一つを守るのに必死で壊されたくなくて。

周りなんか気にしてられなかった。


転んだ時に、ケガした膝が血を流してにじんだ。


痛いっていうのもあったけど、不安があってただただ走っていた。
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