キャンディ



「夏菜ちゃん、ちょっと時間ある…?」


不意に先輩が言った。



「あ、はい。
全然ありますよ。」


そして、近くの公園に入ることにした。



「なんか、公園とか懐かしいなぁ~」


「そうですね、毎日の様に遊んでましたから。」


「だよね、俺なんか毎日泥だらけだったもん!」



あははと笑ながら、たわいもないお喋りをした。

(告白は今度にしようと思ってね。笑)


暗くなってきて、帰ろうと思ったとき…


「夏菜ちゃん。」



先輩に名前を呼ばれた。



「は、はい。」



「あんな、俺言おうか言わないか迷ってたんだけど……やっぱ言うことにする!」


先輩は私の前に来て言った。


「はい…?」


先輩の言動がよく分からなくて、頭の上に?がいっぱい。



「俺……ずっと、夏菜ちゃんのこと…好きだった。」




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