キャンディ
「私だって、ずっと先輩のこと好きだったんだよ!
私が入学したばかり、お弁当を忘れて屋上で落ち込んでる時…先輩が来て、飴をくれたでしょ。
あの時、あの瞬間に先輩に惚れてた!
だから……」
ギュ…
言い終わる前に先輩の腕の中に居た。
何故だろう涙が出てきた…。
……嬉し涙だ。
思いを言ったこと。
思いが通じたこと。
先輩の腕の中に居ること。
全てにおいて嬉しかった。
「俺も…俺もあの時から好きだった。」