副番長

―次の日

「どういう事ですか?また窓ガラスを割っていますよ。お宅の子。」

教頭の厳しい声が母にかかる。
母って言っても、義理母。
お母さん、小さい頃に死んだんだ。

「ごめんなさいねぇ。うちの子が。なんなら、この学校辞めますけど〜。その代わり、もうこの学校、経営が大変だと思いますけど〜。」

でた。
母の脅し攻撃。
家は、多額の寄付を学校にしてるから、学校経営はそのお金で成り立ってる様なモンだよ。

だから、あたしが何か問題を起こした時は、いつもこう言って処分を軽くしてるの。

怖いよね、財閥って。

「…いえ、辞める程までは…。せいぜい、停学1ヶ月でしょうか。」

教頭の愛想笑いとその言葉。
マジむかつく。

多分これで、お母さん火が付いちゃったんだないかなぁ。

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