あなた

あたしは走って

音楽室まで向かった。

音楽室に近づくに

つれてキレイな

ギターの音が聴こ

えてきた。

遂に音楽室の前まで

来ると優しいハスキー

ボイスが聴こえてきた。
「悲しいときは
僕を見て笑ってよ」

そんな歌詞だった。

聴いたことはない

曲だった。

ガラッ………

「悲しいときは
僕を見て笑ってよ
なーんてベタ。」

あたしは素直になれず

こんなことを言って

しまった。本当は

凄くいいよって

言いたいのにな……
< 14 / 58 >

この作品をシェア

pagetop