1500文字のラヴメール

TO＊―

大好きなあなたへ

こんなに長いメールを送るのは、初めてかもしれません。

だけどあたしの思ってること、全部書くから読んで下さい。


あなたと出会ったのは一年前の春でした。
桜が舞ってる中、友達と笑顔で話してるあなたを見て、一目で惹かれたこと今でも鮮明に覚えています。

ただ見つめるだけだったけど、あなたはあたしの視線に気付くと優しく笑ってくれたね。

今思えば、その時が一番幸せな時だったのかもしれないって、あたしは思います。

覚えてる？
いつかは忘れちゃったけど、ぶつかったことがきっかけでよく話すようになったね。

いつかは忘れちゃった、っていうのはそれくらい思い出がいっぱいあるからだよ。

夏に海に行ったこと、秋に紅葉狩りに行ったこと、冬には雪だるまを作ったこと…

全部ありきたりかもしれないけど、あたしにとっては全部が何にもかなわない宝物だから…。

あなたにとってはどうでしたか？
あたしと同じだったらいいな。

本当はね、あなたに似合う子が他にいるんじゃないかって不安だった時もあった。

でもあなたは真っ直ぐにあたしを見て、ずっと傍に居てな。って言ってくれたよね。

本当に嬉しかった。
涙が溢れて止まらなかった。

でも、その約束は守れそうにないんだ。

あたしは違うところに行くの。
本当に辛い。

悲しくて寂しくてどうしようもないよ。

泣いても泣いても涙が枯れることはないんだね。

遠恋なんて耐えられるかな？

あなたは大丈夫だ。って言うかもね。

きっと…
大丈夫だよね。


急に、ごめんね。

今まで本当にありがとう。

あなたと過ごした日々は毎日が輝いていました。

大好きだよ。


次会うときは、笑顔のあたしでいるからね。

それまで…

ばいばい。