神様からのギフト
「今、なんて言イマシタ?」
動揺のあまり変なカタコトの敬語を使ってしまった。
青年の発した理解不能の言葉が、頭の中にエコーする。
私の気も知らないで、彼は不思議そうに言った。
「どうしたの? シイカ」
「どっ、どうしたもこうしたもない! 君が意味不明なこと言うからっ」
「? 何か変なこと言った?」
こ、こいつは……!
ただ、とぼけているだけなのか本気でそう言っているのか。
どちらにせよ、怪しすぎるネコ耳青年を一刻も早くうちから出さなくては……!
「と、とにかく! 早く出ていかないと警察呼びますよ!?」
「シイカ……」
そんな切なそうに呼ばないでよっ。
私が悪いみたいじゃない。
あれ?
てか何で私の名前知ってるの……?