神様からのギフト
段々落ち着いてきた私は、意を決して彼に最大の疑問を投げ掛けることにした。
「君が仮に、もしも、万が一、私が拾ったリトだったとしたら」
そう、これは仮定の中の仮定の話。
だからとりあえず彼のことはリトと呼ぼう。
「……だったとしたら?」
「何で人間の姿なの? どうやってそうなったの?」
「それ、は」
この問いに対する答えの予想なんかしていなかった。
だから、リトの言った言葉に私が言葉を失った。
「神様にお願いしたから」
何の迷いもなく彼は言った。
「はひ?」
ああ、声が裏返った。
ってそれは置いといて。
私はリトの言った言葉をそのまま返した。
「神様に、お願いした?」
「ん、そうだよ」
「答えになってないと思うんだけど」
「……? 何で?」
「な、何でって……」
私が間違ってるみたいじゃんか。
再び困惑してきた私に、リトは悟ったのか、静かに話し始めた。