神様からのギフト
「ちょ、大丈夫?」
なんか、ゴンッて聞こえたんだけど。
「……いたい」
ああ、やっぱり打ったんだ。
条件反射でリトの下に行くと、彼は少しむくれた顔で頭をさすっている。
……やっぱり子供みたい。
細身だけど、背は高いであろう彼はなんとも独特な雰囲気を持っていた。
そして間近で見れば、その整った顔に目が奪われる。
「っ……!」
……かっこいい。
しかも猫耳だし。
何ですか、何プレイですか。
そんなことが頭をよぎりつつも、私はもう一度彼に尋ねる。
「……本当に本当なの?」
それは彼が、私が拾った黒猫のリトだということ。
尚も疑いは晴れなかったけれど、彼があまりにも素直な反応をするから、無視することもできない。
それに、話をしていた時の彼の表情はとても嘘をついているようには見えなかった。
確かな根拠はないけれど、そう思えた。