神様からのギフト
「……ところで」
とりあえず気持ちが落ち着いたところで、猫耳の次に気になっていたことを指摘することにした。
「?」
「その服ってもしかして」
そう言って私が指差すのはリトの着てる服。
淡いグレーのロンティーにジーンズ。
……なんか見覚えあるんですが。
そんな私の視線に応えるようにリトは口を開いた。
「これ……? あっちの部屋にあったから、借りた」
と言ってリトが顔を向けたのは、お兄ちゃんの部屋。
や、やっぱり。
見覚えがあると思ったらあの人のですか。
「勝手に……」
はあ、とため息をついてみせればリトは全く反省していない顔で言った。
「だって、裸じゃ嫌でしょ?」
「んなっ!?」
まさかの発言に本日何回目かの間抜けな声が出た。
「裸じゃシイカが驚くと思ったから。それともそっちの方が良かった……?」
し、失礼な!
私はどこぞの変態だ!