神様からのギフト



***



「じゃあ私は寝るから」


あれから、リトに簡単に家を案内して、夕食を一緒に食べた。(猫でもカレーは食べれるらしい)


そしてお風呂上がりの今、リビングでボーッとしていた彼にそう言った。

「……もう寝るの?」

「うん」


だって、現実逃避したいんだもの。




「さっきも言ったけど、君はお兄ちゃんの部屋使っていいからそこで寝てね」

「……」

「リト?」

返答をしない彼を不思議そうに見れば、何やら不満そうな表情でこちらを見ている。


……何?


「どうしたの? 何か――」

「シイカと一緒に寝たい」

何か不満でも? と問おうとして開いた口が、リトのまさかの発言によって塞がらなくなってしまった。
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