神様からのギフト
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「じゃあ私は寝るから」
あれから、リトに簡単に家を案内して、夕食を一緒に食べた。(猫でもカレーは食べれるらしい)
そしてお風呂上がりの今、リビングでボーッとしていた彼にそう言った。
「……もう寝るの?」
「うん」
だって、現実逃避したいんだもの。
「さっきも言ったけど、君はお兄ちゃんの部屋使っていいからそこで寝てね」
「……」
「リト?」
返答をしない彼を不思議そうに見れば、何やら不満そうな表情でこちらを見ている。
……何?
「どうしたの? 何か――」
「シイカと一緒に寝たい」
何か不満でも? と問おうとして開いた口が、リトのまさかの発言によって塞がらなくなってしまった。