冬物語
まずは家に電話が掛かってきたらしく、あたしは家にはいないと伝えてくれたらしい。
あたしは県外の高校に通っていて、近くのおばあちゃんの家でお世話になっているからだ。
女の子はお母さんに伝えて下さいと言って、日にちと場所と時間をメモさせてあたしまで伝わってきたのだ。
そこまでしてもらったのに、行かないわけにはいかなくて、なんとかここまできた。
ちょうどよかったんだ
あたしには。
いい機会だ。
少し怖いけど、
どうせと思ってとりあえず来てみた。