冬物語


まずは家に電話が掛かってきたらしく、あたしは家にはいないと伝えてくれたらしい。


あたしは県外の高校に通っていて、近くのおばあちゃんの家でお世話になっているからだ。




女の子はお母さんに伝えて下さいと言って、日にちと場所と時間をメモさせてあたしまで伝わってきたのだ。




そこまでしてもらったのに、行かないわけにはいかなくて、なんとかここまできた。



ちょうどよかったんだ


あたしには。



いい機会だ。




少し怖いけど、


どうせと思ってとりあえず来てみた。
< 102 / 186 >

この作品をシェア

pagetop