冬物語



「いってらっしゃい。寒いんだから温かくしていきなさいよ。あと滑りやすくなってるかもしれないからこけないようにね。」





心配性だなぁと思いながら頷き、あたしは家を出た。







お母さんの言ったとおり、外は寒かった。







もう何ヶ月こっちに帰ってきていなかったのだろう。




あっちの高校を入学する二週間前にここを出た。



今はもう高校2年の冬。






だいぶ帰ってきていなかったようだ。






学校までの道を歩くと、少し変わったところも所々あった。





< 106 / 186 >

この作品をシェア

pagetop