冬物語
がら。


ホームルームの始まりのチャイムの前にあたしたちは教室に着いた。;


教室のドアを開けると、

「また一緒に登校かよ?♪」

「もう付き合ってんじゃね~の?♪」

「確かにっ。いっつも一緒だしな♪」

そう言って近づいてきた男子3人。
今までそんなこと言われたことなかったからあたしたちは驚いた。

「つ、付き合ってなんかないもん!」
そんなこと言われたことなかったから自分のレイへの気持ちを思い出してなんだか恥ずかしくなった。
ほんとはすんごい嬉しかったけど。


でもここで否定しとかないと気持ちバレちゃうし…


「ほんとかよ~♪」
ニヤニヤしながらあたしの顔を覗いてくる。
顔に出るなっ
あたしはそう言い聞かせて

「ほんとだもん!あたし別にレイのこと好きじゃないしっ」

そう言った。

ほんとはね、ほんとは
ずっとずっと好きだったけどね?
だって恥ずかしいんだもん!!

でもここまでヤケになんなくてもいいよな、って言ってから少し後悔。
< 11 / 186 >

この作品をシェア

pagetop