冬物語

「お前…この子まだクラス表見てないんちゃうん?何連れてきてんねん。」


ソウって子が呆れてため息をついた。


「知らんかったんやわ。だってクラス表の真ん前におったのにもう見たと思うやろ?」



「…」

というか、あたしがまだクラスが分かっていない前提で話しが進められてるけど…あたし3組です。



「ほんなら今から見に行こに。」


そしてなぜかまたあたしは手を掴まれ体育館前に連れていかれる。




「うわっまだ人いっぱいやな。」


「ってかお前、また手掴んどるし。離したれよ。」


「あ、すまん。」


そして離された瞬間、



「…っ」



痛い!


ずいずいと人が押し寄せてきて、やっと人混みから離れたと思ったら、あの二人はいなかった。




「…」


まあ、いいか。


そのまま教室の校舎まで歩いた。




(あ、さっき助けてもらったのにお礼言ってないや…


また会えるかなあ…)






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