冬物語




「おっ!俺の隣キミや!」



隣がハルと呼ばれていた子になりました。




あたしはその言葉に会釈。



「律儀~!笑」


「・・・。」


・・・指差して笑われた。




「俺のことは“ハル”て呼んでな?」



「・・・。」




「呼んで」とは・・書いてってことなんだろうか。





「あっ」



何かを思いついたらしく、また教室に戻っていった。




「キミ、ハルと隣なんか。入学式んときしゃべりかけられても無視やで!」



ハルの背中を目で追っていたら、ユイにそう言われた。




無視ですか・・・





「おい、ユイコ!お前それはないわ!」



「あ、帰ってきた。」




またすぐ近くにハルがいた。
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