冬物語
「ん。」
と言って、あたしに渡してきたのはさっき机の上に置きっぱなしだったノートとペン。
「これ持って体育館行こ。」
その二つを受け取ると、ニカッとハルは笑った。
それにあたしは微笑み返し、頷いた。
「・・・。」
「じゃあうちは自分とこも~どろ!」
なんだか楽しそうにユイは自分の列へ戻っていった。
その振り返るとき、こそっとハルに耳打ち。
「おっっまえ!////」
「調子のんなー。笑」
なぜかハルは顔が赤いし、ユイは悪戯をたくらむ少女みたい。
「・・・。」
状況がわからないのは、あたしだけ。