冬物語


あたしは意地っ張りだ。


「別にいいじゃん、レイといなくたって。レイとしゃべらなくちゃいけないわけじゃないんだし。」


ほんとはすごくしゃべりたいくせに。
一緒に歩きたいのに。


「そ、そうか?」

「ま、まあそうだけどさ…」

「なんか前と違いすぎね?」


あたしたちの反応に驚いたのだろうか。
少し話し方がどもっている。
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