冬物語

あたしがまだベッドに突っ伏していると、

コンコン
とすぐ側から何かを叩く音がした。


音のした方へ視線を向けると、


「!!」

そこには、



「あ~け~て~」

そう言って窓を叩くレイの姿。


あたしはなんだかムカムカしてきて、わざとダンダンと音をたてて窓に近づいた。



あたしが窓に近づくと、ホッとしたレイの表情。



シャッ


あたしは勢いよくカーテンを閉めた。


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