冬物語
「え、ちょっ…おい!」
あたしが窓を開けるとでも思ったかっ?
アンタはどれだけあたしを傷つけたか……
「……」
顔、見たくない。
こんなとき、部屋が隣って最悪だった。
「なんでカーテン閉めてんだよ!」
なんで開けなくちゃいけないんだよ!!
もう…忘れるって決めたの。
あたしは無言でベッドにまたダイブした。
コンコンコンコンコンコン
鳴り止むことのない窓を叩く音。
コンコンコンコンコンコン
あぁもう!
何がしたいのさっ
あたしは布団に潜り込んだ。
するとしばらくして音は止んだ。
もうやだ。なんで部屋隣なの?!