冬物語
あたしの声は消えていった。
そこにいたのは、レイとマネージャーの羽田未来さんだった。
「・・・・。」
・・・・レイ?
二人で向かい合って話している。
あたしからは、レイの背中と羽田さんが見えた。
「うん・・・俺も。」
!!!
なんであたしはここまで走ってきたんだろう・・
「ほんと?!・・じゃぁ・・」
「うん。未来俺と付き合って。」
「うん!!」
「何泣いてんだよ。笑」
「だってうれしいんだも~ん・・っ」
「・・・・。」
れい。 れい。 レイ。 レイ。
何度も心の中で呼んだ。