冬物語
「・・マジかよ・・」
「・・。」
「嘘だろ・・」
あたしは掴んでいた制服を離した。
そして、持っていたかばんからノートとペンを出す。
そのとき、少しかばんの中に雪が入った。
あたしはそこへ無言で書いた。
【ごめんね】
とにかく、謝りたかった。
三人がいつまでもあたしとレイとの仲のことで責任を感じているんだだったら・・
逃げた自分が悪いのに・・
レイを避けた自分が悪いのに・・
なんでこの三人が責任を感じなければいけないのだろう。
「・・ほんとにお前、しゃべれねぇのか?」
あたしがノートを使ったから確信せざるをえない。
「ってか、なんでお前が謝んの?悪いの俺らじゃん。」
違うよ。
あたしは首を横に振る。