冬物語


「なぁ。」



レイがあたしの肩に触れようと、手を出す。




その手が怖くてビクッとなった。


「お前・・・どうした??」





なんでそんな悲しい目をするの




なんで話しかけるの






もうほっといてよ。



お願いだから。





彼女のことだけ考えてればいいじゃん!!






あたしは目の前の人を睨むように見た。




「なんで泣いてんだよ・・」




震えた声でレイが言った。





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