冬物語


授業ももうすぐで終わり。




そんな中、移動教室のとき、あたしは教科書を忘れて一度取りに教室へ戻った。





時間がなかったため、走って教室へ向かう。






ドアを開ける手前でやめた。






「やっぱ同窓会には呼びたくねぇよな~。笑」

声が聞こえてきたから。






誰を?



なんて、すぐにわかる。




このクラスで浮いているのは、あたしだけだ。






「もしかしたらあいつも卒業したら変わるんじゃねぇの?」


「ないない。誰ともコミュニケーションのとれねぇやつは誰からも教えられずに一人で死んじまうタイプだって。」



「それ寂しすぎ。」





ギャハハハハハと、廊下までまる聞こえな声で笑っている。




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