あたしの天使

転校


私は気がついたら
自分の部屋にいた。
鏡を見ると
目が腫れていて
顔が酷くて
笑ってしまった。
笑える状況ぢゃないのに。


時計を見たら
朝の7時で
急いで学校の
用意をした。

玄関で靴を履いていると
後ろから声が聞こえた。
「しおり、これ
先生に渡して。」
お母さんから
紙をもらった。
転校の手続きのようだ。
私は無言で受け取り
鞄に突っ込んで
家を出た。
背中からお母さんの
悲しい目線を感じながら。
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