激情型お姉さん ナツコ
「というわけなのよ…」



母は申し訳なさそうに言った。



母のせいではない。
そんなことくらいで激情する二人がおかしい。



どっちが先に呼ばれてもいいではないか。


っていうか、気が早過ぎるよ。何年後の話でケンカしてるんだか…。



私はあきれながらも、あの二人は親子なんだとしみじみ思った。



しみじみしている場合ではない。



これからナツコには、してもらうことがいっぱいある。



オムツ交換、だっこ、沐浴、着替え…



一人では大変だが、二人なら余裕だろう。

しかもこの腰の痛み…
今こうして、立っている事も辛いのだ。



いくら赤ちゃんが、かわいくてもだっこは厳しそうだ。
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