心の、ずっと奥
楽しそうに笑うクラスメート達を見てると、私の瞳から涙が零れ落ちそうになる。


だから、いつも私は机の上に両腕を置いて、その上に額をつけ顔を伏せる。


唇を噛みしめながら、涙が零れ落ちないように我慢していた。


それも、今日でおしまい。もう、疲れた。


我慢なんかしたくない。


我慢なんかしたくない。


なら、自分からクラスメート達に話しかけて、『私はここにいるんだよ!』って言えばいい。


それが言えたなら、どんなに楽か。


でも、私にとってそれは、とても難しい事なんだ。


我慢するのが嫌いなはずなのに、いつも私は、我慢する方を選んでしまう。
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