【短編】きみのたからものを
ともだち
あれから随分月日が流れた。
私は大学を卒業して、医療事務の仕事に就いた。
あのときのゆうたくんと同じくらいの子どもが毎日ひっきりなしに訪れる。
ゆうたくんとの別れはつらかった。
でも今は、もう大丈夫。
家の玄関にはメダカがおよいでいるし、
画用紙の中ではいつでも楽しそうに、私とゆうたくんが遊んでいるから。
―――――THE END