宇宙想い-soraomoi-


「女子頑張れ!」

男子が女子を応援する。

(大丈夫……、大丈夫………、)

何回も心で唱える。

「お願いします。」
「お願いします。」

──…試合開始

さっき颯人が

『お前がセンターやれよ!』

って言ったからというのも有るが、私が個人的に思っていた というのも有る。だから、先生と茉香と相談し、ディフェンスの時は、私がセンター、オフェンスの時は茉香がセンター。
そういうやり方に変更した。

─ピー─

「試合終了。」

───…バッ

みんなが一斉に得点板に目をやる。
が、得点をつけていた藍爽小の奴らが板の前に立っていて見えなかった。

かすかに見えたのが

藍爽が、何十5
珠星が、何十3

だった。

負けた……?
の、か………?


「ありがとうございました。」
「ありがとうございました。」


「やったっ!勝ったよ!」え?
得点板に目をやると……。

藍爽:35点
珠星:43点

か、
「勝ってるし…。」
「わぁ〜!!」
「おつかれ〜!」

4クォーター目に出てない子達が誰よりも喜んでいてくれた。



< 22 / 76 >

この作品をシェア

pagetop