宇宙想い-soraomoi-

「帰るぞ〜!」
「はい!」

先生の合図で帰る準備をする。

「っとととと!」

階段を降っていく。
すると前に臨がいた。

「りーん!」
「何?」

私の方に振り返った臨の顔を見ると……。

「……ププッ♪」
「んなっ!?笑うな!」
「だ、だってぇ〜…痛っ!!!?」
「笑った仕返し。」
「バカ野郎!」
「ってかマジ、藍爽の奴ムカつくし〜。」
「まだ痛いの?」
「いや、別に…痛くは無いけどむかつくし!」
「……ププッ♪」
「だってさ〜、ぶつかってきた癖に謝らんのだよ?」「アハハ!それは臨の日頃の行いが悪いでだわ!アハハ♪」
「うっせー!」
「きゃー!」

と逃げたが、門で行き詰まり。

「出入口ちっちゃ!!」
「だな。」
「皆、ならんで出ればいいのに。」

出口ではみんながぐちゃぐちゃになって出て行っていた。

「お前ら出んの?」

海夜が出て行くついでに私達に質問。

「いや、俺はこーゆーの、最後まで待つ派。」
「私も。」
「……ふーん。」

そう言い、海夜は出て行った。

「へー、臨もこーゆーの待つ派なんだ〜。意外!」
「宙奈だって意外だし!」「だって臨だったらこーゆーの、『どけどけ〜!』って言って、誰よりも先に出て行きそうだもん!」
「それは宙奈じゃねーの?」
「失礼!!」

と話していたら皆がちょうど出て行った。

─…トコ

(あ、)
臨が先に歩いて行った。
(くぅ〜っ!抜かされた!)と思っていたら……

「どうぞ」
「ほぇ?」
「ほら、早く!」
「あ、あうん。どーも。」

今日の試合、意外な臨の姿がものすごく見れた気がした。

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