宇宙想い-soraomoi-
─バレンタイン2日前─


今年のバレンタインデーは土曜日。
金曜日に学校に持っていってあげるか、土日にチョコを作って、月曜日に学校に持っていってあげるか、それとも、きちんと、土曜日に渡しに行くか。
2つに別れる。
私は、いろいろと平日は忙しいから、土日に作って、月曜日に学校で渡す派。

茉香は崇葉に渡すだろうか…?


そんな事を考えながら学校に着いた。

──ドタ、ドタ、ドタ

階段を昇る。
そして、教室に行こうとした時、1組の前で誰かに呼び止められた。

「宙奈!宙奈!」
「あ、あぁ。何?あっすー。」

あっすー 異、向井 朱花(ムカイ アスカ)。5年の時同じクラスで学校で野外学習で中津川に行ったのがきっかけで仲良くなった。

「はい!チョコ!」
「あ、ありがと!月曜日もってくるね?」
「わかった!」

──15分後

私が学校に着いて15分もするとクラスのほぼ全員来ている。

「今日の朝会は体育館だから並んでー!」
先生の命令で皆が並ぶ。

──体育館到着

「寒っ。」

体育館はものすごく寒いうえに、校長の話しは長くてつまらない。

(早く終われー!)

絶対、誰もが思っているだろう。

──そして、また、15分後

「6年生だけ残りなさい!」

何だ、何だ?説教か〜?

体育館から全員が出た。
それと同時に先生が口を開く。

「はい、今日、今から荷物検索されたら困る人素直に立ちなさい。」

いきなり何?

あぁ、そっか。今日バレンタインデー2日前じゃん。チョコ持って来てる子、でしょ?私には関係無い。持って来て無いもん。

……って

(あ…。)

だめだ。さっき、あっすーにもらちゃったよ…。

も〜!!


そして私も一緒に説教をくらったのでした……。
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