宇宙想い-soraomoi-
「えー!」
「ねっ?お願ーい!」

只今、豊加と雷樹にホース取り替え交渉中です。

「えー、だってそっち汚ないじゃん!」

でもなかなか替えてくれない………。




こうなったら!

「替えてくれないなら蹴るよ?」
「はい!替えます!替えます!」

交渉成功♪(笑)

早速入れてみると……

「あ、」
「入った☆」
「よし!掃除しよう!」

これでやっと掃除が出来る☆

「茉香上着脱いだら?」

私がそう言うと茉香は「そうだね。」といって私の私服が乗っている平均台の上に茉香の上着を置いた。

──ジャー

やっぱりホースの方が早い、早い。
でもホースは一本しか無い。

「あ!茉香、私ジョウロ探してくるね?」

茉香がホースを使っていたので私はジョウロを探しにいった。

さっき臨達がいた水道には………、無い。

(どこだ〜?)

と探していたら

「あ」

あった!
臨がいた体育館前の水道よりも少し遠めな校舎側の水道の下に緑の大きなジョウロを発見した。でも……、

そっちまで行くには臨がいる体育館前の水道から雨で水溜まりだらけの運動場を“裸足”で通らなければならない。

(ん〜〜よし!)

──びちゃっ
ぐちゃっ

(うげぇ〜…)

運動場は見た目通りびちゃびちゃでぐちゃぐちゃだった。

「宙奈お前、靴はいてけばいいじゃん!!!?」

突然後ろから臨の声がした。

「だって足濡れてるし〜。」

そう言って私は例の運動場をびちゃびちゃぐちゃぐちゃと歩いて行く。

「痛っ!」

運動場だから小石が有るのは当たり前。
裸足だから物凄く痛い。
だからと言って走れない……。



「着いた〜!」

やっとの思いで目的地に到着。私は緑のジョウロを持ち

「これ、貰っていい?」




───…崇葉に聞く。



< 43 / 76 >

この作品をシェア

pagetop