宇宙想い-soraomoi-
過去の幸せだった頃

和雫公園のブランコ

「へへ!携帯返して欲しかったら来いよ!」

「ちょっと、臨!返してよ!」

「茉香なら俺に追い付けるだろ〜?ん?」

「んもぉ!追い付ける訳無いでしょ!?
あっ!そうだぁ〜。」




「崇葉っ!」

「何?」

「ちょっと臨から携帯取り返してよ〜!」

「いやだ!めんどくさい〜。」

「あっそぅ。
あぁ〜、メールボックスにロック掛けるの忘れてたなぁ〜?」

「そ、それがなんだよ」

「臨だったらどぉするかなぁ?見ちゃうよね〜?だってあぁんな性格悪い奴だものねぇ〜?」

「だ、だからなんだよっ」
「それじゃぁ見られちゃうなぁ〜、小町ちゃんとのメールも朱祢とのメールも」
「そんなの俺には関係ねぇよ」

「勿論♪崇葉とのメールも見られちゃう。」

「な!
うおぉぉおお!!おい!こら!臨!携帯返せ!」

「うわ!た、崇葉いきなり、ちょ、やめろって!」

あの、足の遅い崇葉が臨を捕まえ、私の携帯を臨と一緒に引っ張り合っている。(そんなに嫌なのかな?私は良いけどな。)

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